ダウン症をもつ我が子の乳幼児期には・・・

 

これをしてください

ダウン症をもった「普通の子」であることをしっかり心に留めて

人の子育ては本能だけではできない、学びが必要、楽しく努力して

親自身が孤独にならないよう、共感しあえる友達をつくって

一般の子の発達過程と、ダウン症をもっている子の発達過程を知ること

ダウン症や健康に対する正しい知識を得て、正しい判断を

同じダウン症であっても一人ひとり違うことを知って

わが子を愛し、受け入れ、成長・発達を信じて( 親子の信頼につながるから)

まずは自然体で世話をしていけばいいので、安心して子育てを

受け入れる気持ちにならないならばカウンセリングを

正しい栄養、睡眠、姿勢、運動を基に、バランスのとれた健康な日常生活を

普段の体調を知って、少しでも調子が悪ければ受診できるように

かかりつけ小児科医を決め、理解を求め、症状がなくても定期健康チェックを続けて

TAMがあった場合は就学まで血液チェックを(少しの変化でも専門医受診を)

自然や家庭や社会の中で、良い生活体験をたっぷり与えて

五感(見る、聴く、触る、味わう、嗅ぐ)をしっかり育てて

年齢相応の対応をしながら、苦手なところを援助して

子どもの心の小さな変化も、表情や仕草から知る、そのために練習もして

療育では、まず親子関係や身近な人との関係づくりから

訓練は、できるにきまっていることはせず、不得手なことを楽しく

首がすわったら「端座位」を (向かい合って楽しく話しかけながら)

声を出し始めたら必ず目を合わせて受け応えを(互いに聴く力も必要)

話しかけには 顔を合わせて、笑顔で楽しく、単語でなく簡単な文で

絵本の読みきかせを 親が読んで楽しい本を、読むときは向かい合って)

乳幼児は「快」ならやる「不快」ならやらないことを知って

身辺自立は、自由に快くするための練習、主役は誰か考えて

自主性・主体性を育てるため、先回りしすぎず、援助し、見守って

生後半年になる前に離乳食を開始、まずは食べられなくても正しいスプーンの使い方を

離乳食は口の動きから発達の様子を見て、ゆっくり進めていくことを

離乳食は、食べさせるのでなく「自分で食べる」のを援助」して

友達との関係作りを援助し、争いや失敗は危険がない限り見守って

日常生活が一番大事、理解できる言葉で伝えて一緒にやっていくことを

生活習慣には文字や絵を入れたスケジュールを立て、できたらシールを貼ることも

努力して、少しでもできたら、表情と言葉でほめて

いたずらなどは(危険物や大事は物を除けて)十分できるようにし、見守って

好ましくない行動も発達の過程と心で喜びつつ、適切な対応を

好ましくない行動には目を見ないで知らん顔を

危険な物は手のとどくところにおかないで

危険な事は「あぶない」「やめて」と厳しく言い、けじめをつけて

問題になる行動であっても必ず理由がある、まずそれを調べてから対応を

言うことを聞かないときは、言うことを聞かせる必要があるかどうか、再考してみて

感情で怒りたくなったら、まず一呼吸おいて、少し離れて見て考えて

言葉で理解できる時期になったらルールや順番を教え始めて

待つことを教えるには、まず保護者が待つ練習を

 

× これはしないでください

ダウン症や障害児のレッテルを貼って見ること

立派な人間の子どもを産んだということを忘れること

ゆっくり育ち、ゆっくり考える子なのを忘れること

人間は一人ひとり違うということを忘れること

本人の前で否定的なことや差別的なことを言うこと

全体を見ないで部分だけに焦点を当てること

根拠なくできないと決めつけること

急いで、あせり、すぐに諦めること

いつまでも赤ちゃん扱いをすること

ほめ方が一律、たとえば手をたたくだけとか

赤ちゃん言葉を4歳過ぎても続けること

首がすわっても赤ちゃん抱きをすること

気持ちを汲む前に、大人が一方的にやってしまうこと

何も言わずにやってしまうこと、黙って離れること

先回りして、自主性の芽を摘んでしまうこと

完全にできたら大丈夫なのに、いつまでもほめること

治療や予防の処置のときに、本人に説明なしでされること

普段の状態を知らず、調子が悪そうなのを見逃してしまうこと

市販の薬やサプリを使うこと(効果不明で副作用のおそれがあるから)

療育訓練をがんばり、日常生活の重要性を忘れること

療育の場で泣き叫んだり嫌がったりするのを見過ごすこと

早期教育という名のマインドコントロールにはまること

早期教育をがんばり、不自然な発達を促してしまうこと

勉強を不適切な時期にさせること、合わないやり方でさせること

離乳食を始めてから、急いでしまうこと、しっかり食べさせようとあせること

ストローを、コップで飲めるようになる前に使うこと

言葉を生活と離れて教え込むこと、相互コミュニケーションを忘れること

声を出し始めたときに、シーと言って止めてしまうこと

話しかけを、離れたところや高いところからすること

興味や心に気づかないまま教え込み、指示・命令・禁止の言葉を多用すること、

抽象的な言葉や理解できない言葉をかけること

文字を生きた単語でなく、あいうえおから教えたり、絵カードだけで教えたりすること

大人のおしゃべりに夢中になって子どもに話しかけるのを忘れること

身辺自立の意味や目的を考えず、主役が誰かを忘れてやってしまうこと

着せ替え人形のように、親が、黙って着脱してしまうこと

トイレットトレーニングを焦ること、できたとほめること(不自然、大人はしない)

行動を判断しないまま叱ること

大人の目線で見てしまうこと、そのためイライラして怒ってしまうこと

叱るときに叩かないこと(他の人を叩いていいと教えることになるので)

自己主張が強いと腹を立てること、自己主張が弱いと不安になること

友達の輪に入らないとき、理由を見ないで心配したり行動したりすること

友達の間で、他の子が手や口を出し過ぎたり、他の子に手や口を出し過ぎたりすること

お手伝いをしたいのに邪魔になるからとやらせないこと

家庭や社会のルールを教えずにいること

 

出展:日本ダウン症協会理事 長谷川知子先生のご厚意により掲載させていただいております。