芸能人とダウン症(松野明美さん、六平直政さん、高嶋ちさ子さん・・・)

ダウン症と妊娠より

 

松野明美さんが「次男がダウン症と心臓病を持ってうまれてきた」と公の場で発言されたのは、記憶に新しいです。

松野明美さんといえば、「明るく楽しく」という、まさにスポーツ選手! 常に一生懸命、常に前進!!というイメージがあります。また、ご夫婦でのバラエティ番組出演も、大変面白く、笑いが絶えないご家庭が、心のベースにあるんだろうなと思いますね。

 

「次男さんから、パワーをもらっている」というお話から、「エンジェルベビー」「エンジェルキッズ」という言葉を連想します。ダウン症の子供は「エンジェルベビー」「エンジェルキッズ」と呼ばれることがあります。

崇高な存在とか、特別な存在という意味合いよりも、おそらく、ダウン症の特徴である「性格的に陽気」であること、悪意を持つということが少なく、純真であること、生への一生懸命さなどから、「エンジェルベビー」「エンジェルキッズ」という表現がうまれたのではないか、と個人的には思います。

 

病気や身体障害、精神的障害については、偏見もあります。ダウン症を含めて、具体的な病名を、人を罵るために使うのは、恥ずべきことです。歌手の松浦亜弥さんをダウン症だと言う人がいますが、なんの根拠もありません。

 

芸能人の方が、ご自身はもちろん、家族や親戚のプライベートについて語ることは、語られた側(家族や親戚)にとって負担になる場合があります。一気に人目が集中することで、ご本人の治療や訓練の妨げになる場合もあることは、簡単に想像がつきますよね。木村拓哉さんのお子さんをダウン症だ、と言う人がいますが、真偽の程も分からないのに勝手に騒ぐことが、お子さんのためになるかどうか、考えて発言していただきたいものです。

 

その点、十分な配慮をされた上で、「私にはダウン症の家族がいます」と話す芸能人の方もいらっしゃいます。

六平直政さんの弟さん、高嶋ちさ子さんのお姉さんがダウン症だったことを、ご兄弟の立場からお話されているのを聞いたときには、親の立場との違いを感じました。

 

俳優の六平直政さんは、あるバラエティ番組で弟さんのことを語りました。弟さんは20才までいきられないと、医師に言われたけれど、40才まで生きたこと。弟さんを守るための喧嘩のこと。弟さんとともに生きてきたことを語りました。

 

バイオリニストの高嶋ちさ子さんは、あるトーク番組でお姉さんのことを語りました。お姉さんは20才までいきられない、といわれたけれど、40才を過ぎた今も元気で、ある大手衣料関係の会社で働いていること。お姉さんが陰口を言われることに怒り、よく喧嘩をしたこと。「お姉さんを支えるはずが、お姉さんに支えられている」と高嶋さんはおっしゃいます。

 

兄弟姉妹であるということは、年齢が近く「自分も弟(姉)も子供」という時代が存在します。陰口を言ったり、いじめたりする人のことを、言われた本人と同じように受け止めて、怒ったり、悔しく思ったりするのは、子供ならではのいいところです。大人である親のように、「言われても仕方がない」「世間とはこんなものだ」と諦めたり、割り切ったりするわけではなく、偏見や陰口に、真っ向から勝負する力強さを持っているのです。そのことが、後のご自身のパワーになっているのだな、ということです。