障害者差別解消法

障害者差別解消法とは

「障害者差別解消法」とは・・・

  1. 障害を理由に差別的取扱いや権利侵害をしてはいけない。
  2. 社会的障壁をとりのぞくための合理的な配慮をすること。
  3. 国は差別や権利侵害を防止するための啓発や知識を広めるためのとりくみを行わなければならないこと。

法律は、こちら

勉強会

少し前に、「障害者差別解消法」の勉強会に参加しました。法的な話などを聞き、ワークショップで話し合いを行いました。

多くのことを学びましたが、一番は、「差別」というものの認定の難しさのような点でした。具体的にいうと、「銀行で、代筆はできないので、視覚障害者の方の口座は作れない」と言われた場合、差別になるか? というお題がありました。私は、問答無用で差別だと思いましたが、障害者の方は、もしかしたら、犯罪に悪用されないように、厳格に対処しているかもしれない、とおっしゃっていました。とすれば、差別ではなく、親切と言えるでしょうか。ただし、それでは、視覚障害者は口座を作れない、ということになってしまいます。それはおかしい。

私の結論としては、まず、なぜ代筆ではいけないかを説明すべき。本当に犯罪防止のためであれば、障害者も納得です。次に、代替案の提示。必ず、代替案はあるはずです。点字の口座申込書があってもいい。また、インターネットの進歩で、何かしらの解決策が得られる可能性もあると思いました。

悩みどころ

「車椅子の利用者が、ツアーに申し込みをしたら、断られた」というお題がありました。私は、差別ではないかもしれない、と考えるようになりました。なぜなら、参加してもいいですが、例えば、障害者用のトイレがなかったら、困るのは障害者自身なのです。また、神社に参拝するが、トイレまで行くのに、階段を100段登らないといけなかったりしたら、物理的に不可能です。つまり、受け入れ態勢が整っていないことが諸悪の根源の可能性もあるのです。店員さんは、差別をしたのではなく、今ある状況で、最大の努力をした結果、断るしかない、と判断したのかもしれません。その場合には、体制が整うまで、待つしかないのかもしれません。根本的なところを否定するようですが、一口に「差別」とは言えないのかもしれません。

別の例で、「身体障害の方が温泉への入浴を断られた」というお題に関して、障害者用の温泉を併設すればいいという意見もあるでしょう。少し違うんじゃないか、と感じますが、障害者用のトイレがあるわけですから、あながち、ハズレでもないのかもしれません。今ある設備をみんなでシェアするのか、新たに作って対処するのか。よく考える必要があるでしょう。

「八重子のハミング」という本があります。夫と認知症の妻が温泉旅館に行くのですが、一緒に入らなくてはならないので、温泉には入らず、部屋のお風呂で済ませる、と仲居さんに言いました。しばらくして、女将が来て言います。「温泉の準備ができました」。夫は、何を言っているんだ、と思っていると、女将が続けます。「30分くらいでよろしいでしょうか? 他の全てのお客様の許可を得ました」。女将は夫妻のために男湯を貸切にし、全てのお客様がそれを受け入れたのです。そうして、夫妻は極上の時間を過ごしました。行き着く先はホスピタリティなのかもしれません。

結論

「障害者差別解消法」の勉強会を通して、私の出した結論は、以下です。

  1. 差別ではなく、障害者のためを思って対処している可能性がある。
  2. ダメな理由を十分説明する必要がある。
  3. 障害者用トイレなど、障害者対応の体制を整える。

つまり、現状ではまだまだ不備がある為に、いわゆる「差別」をせざるを得ない可能性があると思うのです。今後、いろんな分野で体制が整って来れば、障害者を受け入れることができる可能性があります。まずは、声をあげ、一つ一つ改善に向かえばいいな、と思います。そのきっかけが、障害者差別解消法なのかもしれません。現状、「差別」という言葉を安易に使っていいのかも考慮すべきなのかもしれません。・・・何か、障害者差別解消法の批判のようになってしまいましたが、歩み寄りがないとうまくいかない気がするのです。対立や強制ではなく、意見を出し合って、共に高みにたどり着ければ、幸いです。

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